治療Q&A

Q. 抗がん剤や放射線療法を受けていますが大丈夫ですか?

むしろ併用した方が、より治療効果が期待できます。

 がん組織やその周辺は、Treg(制御性T細胞)が溢れている状態です。制御性T細胞はキラーT細胞の攻撃や免疫応答を抑制し、がん細胞を排除するためにキラーT細胞が過剰に反応して正常な細胞にまで攻撃しないようにしています。免疫システムは、攻撃する免疫細胞とそれを抑制する免疫細胞の絶妙なバランスによって稼働しています。ですから、免疫細胞療法を開始するにあたっては以下のようなことが大切になります。
 
  ① Treg抑制が正常で免疫細胞が活躍しやすい環境を整える  
  ② がん細胞にまで免疫細胞が届くようなスムーズな血流が必要  
  ③ 免疫細胞が元気に働くエネルギーを与える栄養も必要  
 
 こうした免疫細胞が活躍しやすい環境を、抗がん剤や放射線療法によって整えてから免疫療法を開始したほうがより効果的です。また、免疫細胞療法は、治療を受けた途端にその効果が得られるものではありませんので、抗がん剤や放射線の照射によって少しでもがん細胞の絶対量を減らし、免疫細胞が戦うべき相手の数(がん細胞)を減らすほうが有利です。さらに、抗がん剤や放射線治療では免疫力が低下するという副作用があります。それぞれの治療の合間に免疫細胞療法を施すことで、免疫力低下という副作用を軽くすることにもなります。標準治療にも免疫細胞両方にもメリット・デメリットがあります。それぞれの特性をよく踏まえて、治療をうまく組み合わせていくことが大切です。標準治療を担当する主治医と当クリニックが連携を取ってみなさんの治療にあたることが理想的です。

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